水曜日, 7月 02, 2008

北陸の旅(酒はまだ登場しない編)

旅は酒と温泉です。いや、酒と魚です。いや、酒と女です。もとい、酒と電車です。酒と音楽です。ということで、この4ついや5つ(酒、温泉、魚、電車、音楽)を満足させるべく北陸は富山県へ向かった。

富山県は私のお気に入り都道府県ベスト5に入る好きな県である。高校生のときに立山連峰や五箇山に行っている。仕事でも富山、高岡、入善町などへ行っている。しかし、今回は高校以来の完全プライベートな旅である。それゆえに、あれも観たい、これも飲みたい食べたい、それも乗りたい聴きたい、といろいろ欲張ってみた。

午前7時48分、東京駅より新幹線Maxとき307号に乗って一路、越後湯沢へ。朝早い新幹線にもかかわらず、自由席は上野、大宮と止まるにつれて完全に満席状態になる。午前9時05分に越後湯沢に到着、ここで第3セクターほくほく線の特急はくたか4号に乗り換える。この特急は自由席が3車両しかなく、そのうちの1両は喫煙車。このために私が乗った禁煙車は完全に満席状態で、10数人も座れない状態であった。そんななかに、ヴァオイリンやチェロを抱えた人々が何人もいた。これはもしかして・・・。

乗車率100%を越している特急はくたか4号は午前9時13分、定刻通りに越後湯沢を出発。六日町、そして十日町に止まる。そのあとは長い、長い、長いトンネルを何本か走り抜けて日本海の見える直江津まで進む。この特急に乗ったのは初めてなのであるが、意外にスピードが早いのに驚く。トンネルが直線ということもあるからだろうが、「こんなに早いのなら北陸新幹線なんかいるのかいな」と思ってしまう。午前10時08分直江津到着。ここで結構乗客が降りたので、自由席の立ち客は解消される。

順調に走ってきた特急はくたか4号だったが、ここからがやはり長かった。新潟県は広い、長い。ガタンゴトン、ガタンゴトンと揺れながら走る特急。変わらない日本海の風景にも飽きてしまう。それでも約1時間10分かけて富山に到着。ここで乗客の半数近くは降りる。私はここで降りず、それから10分後の高岡で特急に別れを告げる。

高岡は加賀藩第2代藩主・前田利長が1609年(慶長14年)に開いた町であり、商工業地として栄え、また戦災に見舞われなかったことから、古くからの街並みが残っている。さて、その高岡に着いて私がすぐに向かったのは駅前にある路面電車・万葉線である。

私は鉄ちゃん・鉄子ではないが、それでも路面電車となると、やはり乗りたくなってしまう。現在、日本には約20の路面電車が走っているが、私はその半数以上には乗っている。今回の旅の楽しみの一つはこの万葉線と富山ライトレールに乗ることであった。

万葉線は高岡市と射水市(昔の新湊)を結ぶ路線で、高岡市内を路面で走り射水に入ると昔の新湊港線を走る。現在は超低床車両のライトレールも走っている上、本数も平日の昼間でも15分に1本間隔で運行されていて、お年寄や主婦には非常に便利な電車である。そして、私をなぜかウキウキさせてくれる電車でもあった。

写真上:新しい万葉線(2両編成)
  中:昔ながら万葉線(1両編成)
  下:海王丸

海王丸は1930年(昭和5年)から約半世紀にわたり文部省航海練習船として、「海の貴婦人」として親しまれた大型帆船である。

万葉線
http://www.manyosen.net/

海王丸パーク
http://www.hitwave.or.jp/kaiwomaru/

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