月曜日, 1月 21, 2013

溶ける? 解ける? 融ける?


先日「日陰に積んでしまった雪はなかなか溶けない」とツイートしたが、このとき「とけない」という漢字はどの字を使えばいいのか少々悩んだ。つまり、雪の場合は「溶ける」「解ける」「融ける」のどれを使うべきなのかと・・・。そこで、このことをネットで検索したところ、同様な疑問を持っている人が多くいたのにびっくり。みんな悩んでいたのである。(笑)

さて、私が持っている『新明解国語辞典』(三省堂)の「とける」を開いて、よ〜く読んでみると、「溶ける」の項目に「雪・霜・氷や絵の具・飴などが熱をうけたり、液体にひたされたりして、どろどろ<液状>になる」とある。どうやら、これが正解のようだ・・・。

ところが「とかす」の項目では「氷を解かす」という一文があり、こうなると「雪を解かす」でもおかしくない。そして「ゆきどけ」は「雪溶け」とは書かず「雪解け」と書くのが一般的だ。

一方で、「融ける」という言葉は金属などの固形物が「とける」ときに使うようで、一般的には「雪が融ける」とは使わないようだ。ただ、「雪融け」という言葉はあるのだが・・・。

ウ〜ン。

漢字の使い方は時によって様々なので「雪がとける」も「溶ける」「解ける」のどちらを使おうが構わないはずだ。でも、自分としては今ひとつどうも納得がいかない。こうした漢字の使い方に詳しい方がおられましたら、ぜひともご指導ご教授お願いします。

【追記】
とここまでをMixiの日記にアップしたところ、早速助言をいただいた。それよると、中国語では「雪どけ」は「雪融」なので漢字本来の使い方だと「雪が融ける」が正しいのだろうかと。ただ、その「雪融け」が「雪解け」と変化していったように、「雪が融ける」も「雪が解ける」「雪が溶ける」と日本語的解釈になったと考えられる。「言葉は生き物である」という良い例なのかもしれない。

少し溜飲が下りた思いである。w

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