日曜日, 5月 31, 2015

ホテル・オークラ別館12階が消えてしまう・・・


ホテル・オークラ本館が2019年春の新装に向けて、この8月に閉館となる。このことは、報道を通じて多くの人が知っている。しかし、そのことによって別館12階にある老舗フレンチレストラン「ラ・ベル・エポック」やワイン・ダイニング「バロン・オークラ」などが、本館のレストランの移動に伴い、その準備のために6月いっぱいで一旦閉じられる。このことはほとんど知られていない。

世界各国の有名建築家や著名人からホテル・オークラ本館が解体されることについて、反対するなり懸念する声が寄せられている。確かに正面玄関前にある広々したロビーは和洋折衷の造形でとても美しい。ただ、私は建築の専門家ではないが、耐震性などを考えるとどうなのだろうかと、思ってしまう。それでなくとも、聞くところによると本館客室の老朽化は著しいようで、以前は東京で一番料金が高いと言われたホテルも、新しい近代的なホテルが数多くオープンしたこともあり料金はリーズナブルになってしまった。

ということで、私は本館を改築せざるのはやむを得ないと思っている。ただ、そのために別館12階にある「ラ・ベル・エポック」や「バロン・オークラ」などが現在の趣きが消えてしまうのは残念でならない。そのために、誕生日ディナーは「ラ・ベル・エポック」(詳細は後日アップする)にすることにした。

本館は8月いっぱいまで営業しているので、メインロビーやオーッキド・バーやオーッキド・ルームはそれまで楽しむことができる。しかし、別館12階のレストランは6月末までの営業で、7〜9月半まではお休み。その後、規模を縮小して営業再開となる。しかし、そのときは今の雰囲気はもう残っていない。残念である。1970年代の様式美およびグラン・メゾンの雰囲気を味わえる時間はもう僅かである。

ホテル・オークラ(フロア・施設案内)
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/information/floor/

写真上:本館メインロビー
  中:本館玄関前
  下:ラ・ベル・エポック

0 件のコメント: