火曜日, 5月 19, 2015

新国立競技場建設計画に関わった人たちは責任を取れ

 

新国立競技場計画をずっと注視してきた。そして、ついに危ぶまれた自体が発生した。

昨日、下村文科相は「新国立競技場は2019年のラグビーワールドカップラグビーも2020年の東京オリンピックも開閉式屋根なしでで行う」と発言した。また、最大8万人収容の観客席についても、オリンピック後には5万席程度に縮小する案を検討するとして「新たな(建設費の)積算や計画を今月中には明らかにする」と述べた。

つまり、恥ずかしいことに日本はラグビーW杯、東京オリンピックで共に欠陥ともいうべき「新国立競技場」を世界に披露することになった。

それにしても、この新国立競技場の建設計画は不可解でならなかった。まず最初のコンペでは「建築ができない建築設計士」という異名をとるイギリスの建築家ザハ・ハディドの奇抜な案が採用される。ところが、ザハ・ハディド案(写真右)は3000億円にもなることが判明(当初の予算は1300億円)。そのために、原案のアイデアを残しつつ、大幅に規模を縮小して総工費1692億円の修正案(写真左)で建設することを決めた。

しかしながら、この総工費も原材料の値上がりでいくらまで膨らむか判らない状態。そして、今回の「間に合わない」発言である。こうなると、この建設計画に関わった人たちの無見識な責任は問われないのだろうか。下記に列記したコンペおよび有識者会議のメンバーは、全員が報酬を国庫に返済すべきではないだろうか。

なかでも、コンペでは審査委員長を、また有識者会議にも名を連ねている安藤忠雄の責任は重い。彼はもちろん両方に関わる報酬を返済すると共に、今回の問題に関する公式な会見をすべきではないだろうか。そして、今後はいかなる公的機関の委員は務めないと表明すべきである。

新国立競技場の骨子は有名無実だ
http://k21komatsu.blogspot.jp/2014/06/blog-post_17.html

新国立競技場国際コンペ審査員
・安藤忠雄 建築家(審査委員長)
・鈴木博之 建築史家
・岸井隆幸 日本大学教授
・内藤廣 建築家
・安岡正人 東京理科大教授
・小倉純二 日本サッカー協会名誉会長
・都倉俊一 作曲家 日本音楽著作権協会会長
・ノーマン・フォスター 建築家
・リチャード・ロジャース リチャード・ロジャース
・河野一郎 日本オリンピック委員会理事

新国立競技場将来構想有識者会議
・安西祐一郎 独立行政法人日本学術振興会理事長
・安藤忠雄 建築家
・遠藤利明 スポーツ議員連盟幹事長
・小倉純二 公日本サッカー協会名誉会長
・佐藤禎一 元日本国政府ユネスコ代表部特命全権大使
・鈴木秀典 日本アンチ・ドーピング機構会長
・竹田恆和 日本オリンピック委員会会長
・張富士夫 日本体育協会会長
・都倉俊一 作曲家 日本音楽著作権協会会長
・鳥原光憲 日本障害者スポーツ協会会長
・舛添要一 東京都知事
・森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長
・横川浩 日本陸上競技連盟会長
・笠浩史 2020年東京オリンピック・パラリンピック大会推進議員連盟幹事長代理

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