金曜日, 6月 26, 2015

女子サッカーW杯誘致のために絶対に負けられない一戦

「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」というキャッチフレーズがある。その言葉の一部をあえて借用するならば、28日の女子サッカーワールドカップ準々決勝、日本 vs オーストラリア戦は双方にとって「絶対に負けられない一戦」になる。

というのも、双方の国は2023年の女子W杯開催に立候補しているからだ。2023年女子W杯には、今のところ日本、オーストラリア、ブラジルの三ヶ国が立候補を表明している。2015年がカナダ、次の2019年がフランスでの開催なので、2023年は北米および欧州以外で開催されることが濃厚である。

日本は前回のドイツ大会で優勝。また主要競技場が6会場と少ないために、日本でも女子W杯は容易に行うことはでき、最有力候補地と言われてもおかしくはない。しかし、ここにきて、オーストラリア株が急上昇している。というのも、オーストラリアは優勝候補の一角と言われていたブラジルを破ってベスト8に進出。これで、仮に日本を破り、決勝まで快進撃をすれば、日本と並んで有力候補になるであろう。

とうことで、日本時間28日(日)午前5時にキックオフされる日本 vs オーストラリア戦は、女子W杯誘致合戦に大きな影響を与える、双方にとって負けられない一戦なのである。

ただし、選手はこんなことを意識することなく良い試合を行ってほしい。

水曜日, 6月 24, 2015

映画『海街diary』を観る

なんか最近は漫画原作の映画ばかり観ている。先日観た『百日紅』は杉浦日向子の原作、その前に観た『マエストロ』もさそうあきらの原作だった。そして、今回の『海街diary』も吉田秋生の漫画原作である。次に観る映画は漫画原作でないものしよう。(苦笑)

お話は、家族を捨てた父と再婚して家を去った母をもつ三姉妹が、腹違いの妹をひきとり、鎌倉で静かに暮らすというもの。これといって大きな事件や出来事があるわけでないが、4人の日常の生き様、恋愛模様なとをサラッと描いている。是枝裕和の脚本、演出、カメラワークはどれも見事。また、それを盛り立てる音楽(菅野よう子)も秀逸 。

しっかり者の長女を演じる綾瀬はるか、奔放娘の次女を演じる長沢まさみ、素っ頓狂な三女の夏帆、そして、センシティブな四女の広瀬すず。これといって凄い演技を魅せるわけでないが、淡々とした映画の流れのなかに溶け込む自然体の演技が鮮やかで誰もが好演。

そして、この映画で特筆すべきは回顧シーンや妄想シーンがいっさいないことだ。死んだ人は登場しない。子役が登場するシーンもない。妄想や空想シーンもまったくない。あくまでも現実だけで物語を展開していく。それゆえに、観客にイマジネーションを湧き起こさせ、生きる大切さや勇気を与えてくれる。

どことなく小津安二郎や山田洋次の映画を観ているような気持ちにもさせるが、これが日本映画のひとつの潮流であることを実感させられる。

観て損はない。というか、できれば観てほしい。私はチャンスがあれば原作も読んでみようと思う。

海街diary
http://umimachi.gaga.ne.jp/

月曜日, 6月 22, 2015

朝鮮半島に雨が降らない

日本で報道される韓国関連のニュースとなると、最近はMERSばかりである。しかし、その韓国(および北朝鮮)でMERS並もしくはそれ以上に深刻な事態に陥る可能性がある。干ばつである。

日本では東北地方を除いてすでに梅雨入りをして、南九州を中心に各地に雨が降っている。一方で、朝鮮半島の中部から北部にかけては、このところ雨がほとんど降らない状態が続いている。もともと朝鮮半島は7月および8月の降水量が多いところであるが、6月もある程度の雨が降る。

ところが、今年は梅雨前線が日本列島の南側にどっしりと停滞していて、先にも書いたように東北地方はいまだに梅雨入りをしていない。東北地方の梅雨入りは平年だと南部が12日ごろ北部が14日ごろなのだが。このように梅雨前線の活動が例年よりスローである。ということで、朝鮮半島では干ばつの恐れがでてきたのである。

北朝鮮の今年1月〜5月の降水量は、例年の約70%と言いわれ、稲作の耕地面積の30%以上の13万6200ヘクタールで稲が枯かれ始はじめていると伝えられている。そして、北朝鮮国営テレビでは「干ばつに負まけないで頑張がんばろう」とキャンペーンが行われ、潅水工事している様子を放送しているという。また、国営通信社は稲の代用食品になる食物を植うえているとも伝えているという。

北朝鮮の干ばつによって日本や韓国が妙なとばっちりを受けないことを願うばかりである。

韓国で干ばつ深刻 一部地域では観測史上最低の降水量
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/16/2015061601466.html

金曜日, 6月 19, 2015

シジミは青森県産にかぎる !?

シジミの味噌汁が大好きだ。飲兵衛だからかもしれない。

さて、シジミと云うと、その生産地は宍道湖のある島根県が全国一と思われるが、実はここ最近は青森県がトップだった。しかしながら、農水省の平成26年漁業・養殖業生産統計によると、昨年の全国のシジミ漁獲量は9,802トンで、第1位は島根県で3,622トン。第2位は青森県は3,350トンで、島根県が4年ぶりに日本一に返り咲いた。ちなみに、第3位は茨城県の828トン、第4位は北海道の812トン、そして、第5位はなんと東京都の467トンだった。

島根県は以前はコンスタントに何万トン以上の漁獲量を誇っていたが、しかし2010〜2012年は以前の半分ほどに減り、2011年から3年続けて青森県に首位の座を譲っていた。加えて価格も3年間で6割にまで落ち込んだ。漁獲量が落ちた原因は餌となるケイ藻の減少と言われているが、本当の原因はまだ定かではないようである。

さて、問題のシジミの味であるが、宍道湖のシジミは小ぶりのものが多い。そのために、宍道湖産のシジミはエキスはよく出るものの、身を食べられないという不満がある。大きいのは東京に来ないのかもしれないが。一方で青森県産(十三湖と小川原湖)のシジミは大きいうえにエキスもよくでる。特に十三湖産のシジミは美味しい。

ということで、私にとってはシジミは青森県産にかぎる。といっても、茨城県、北海道、東京都産のシジミはまだ食べたことがないが。w

水曜日, 6月 17, 2015

民間企業によるバレエ専用劇場建設を

日本は世界に冠たるバレエ大国である。2012年に昭和音大短期大学部の小山久美教授らが推計したところによれば、全国各地にバレエ教室が4630あり、学習者数は40万人以上だという。このほかに、私の通っているジムなどにもバレエクラスがあり、おそらくバレエを親しむ人は100万人近くいるのではないだろうか。

そんなバレエ大国日本にもかかわらず、バレエ専用劇場はひとつもない。そして、これまで数多くのバレエ公演がおこなわれてきた五反田のゆうぽうとホールも9月末で閉館予定になっている。このために、バレエ団体(日本バレエ団連盟)は国や都に対して「新たな劇場の建設を」と要望している。しかしながら、残念なことに今の安倍政権は“国威発揚”的な面のあるスポーツには理解があっても、芸術文化には無理解なので、税金を使っての新しい劇場建設はありえないだろう。

そこで、新たなる劇場を作るには民間の力を借りるしかない。つまり、サントリーホールのバレエ専用劇場建設をどこかの企業に委ねるしかないのである。何処かの企業が客席数2200〜2300のバレエ専用劇場を作れば、その企業のイメージアップは、日本のみならず海外までに知れわたるだろう。

ユニクロ、ソフトバンク、トヨタ、ホンダ、花王といった企業のみなさん、500億円をポンと出して、企業イメージアップしてはみてはいかがでしょうか。

バレエ劇場が消える東京 ゆうぽうと・青山劇場…次々閉館
http://www.asahi.com/articles/ASH6B6S0XH6BUCVL01V.html

月曜日, 6月 15, 2015

東京音楽大学が目黒区にやってくる

中目黒と代官山の間というか、キングホームズ代官山という億ションの西隣に鬱蒼とした傾斜地(JR宿舎跡地)がある。その広さは約8千平方メートル(サッカーのフィールドを一回り大きくした広さ)らしい。

そこに東京音楽大学がやってくることになった。

この土地はもともとは公営住宅を建設するために1995年に東京都と目黒区がJRから買い取ったものだが、目黒区の財政破綻のために計画が頓挫してしまい、20年にわたって荒地と化していた。で、結局、今年になって「上目黒一丁目地区プロジェクト」なる事業公募を行い、4団体が応募。そして、審査の結果、東京音楽大学へ77億7千万円で売却をすることになった。

東京音楽大学の計画では、地上3階地下1階建ての建物を建て、音楽ホール、学生食堂、カフェ、図書館、ショップなどは地域に開放するという。また、目黒区と防災協定を結んで、災害時には避難者の受け入れに協力するなどとなっている。大学側は年内に基本契約を結び、来年には着工を開始して、2018年度内にキャンパスを完成させる予定でいる。

敷地は中目黒から徒歩5分という立地にあるので、今後はこの音楽ホールも演奏会などに活用されそうである。また、中目黒という立地条件からすると、受験者数および入学者数の増加も予想される。それにしても、77億7千万円払える東京音楽大学はお金持ちである。

「上目黒一丁目地区プロジェクト」事業予定者を決定しました
http://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/keikaku/torikumi/kamime1pj/jigyouyoteisyaketti.html

火曜日, 6月 09, 2015

偽りと欺瞞に満ちた東京オリンピック計画だった

2013年9月にブエノスアイレスで開かれたIOC総会。2020年東京オリンピックのプレゼンテーションは、競技会場の85%を選手村から半径8キロ以内に配置し、選手や関係者に負担をかけない「コンパクトな五輪」ということだった。それが東京が当選した大きな理由のひとつであった。

「東京圏に位置する33カ所の競技会場のうちの28カ所、IBC/MPC、そしてIOCホテル、IPCホテルは、オリンピック・パラリンピック選手村から8キロ以内に設置される。この計画により、非常に効率性の高いオリンピック用の移動手段と、世界に名高い東京の公共交通ネットワークは、選手及びすべての関係者にとって迅速で利便性の高いオリンピック交通サービスとなる」
(東京オリンピック計画より)
https://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/dl/tokyo2020_candidate_section_8_jp.pdf

あれから1年9ヶ月。東京オリンピックの多くの競技会場は「コスト削減」などを理由に、選手村から半径8キロ以内でない場所に変更された。具体的には下記の通りである。

バスケットボール  「夢の島ユースプラザ」→さいたま市「さいたまスーパーアリーナ」
馬術  「夢の島競技場」→「馬事公苑」
カヌー・スラローム  「葛西臨海公園」→隣接地
水球  「ウォーターポロアリーナ」→「東京辰巳国際水泳場」
バドミントン  「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」→調布市「武蔵野の森総合スポーツ施設」
セーリング  「若洲オリンピックマリーナ」→藤沢市「江の島ヨットハーバー」
7人制ラグビー  「新国立競技場」→調布市「味の素スタジアム」
レスリング  「東京ビッグサイト」→千葉市「幕張メッセ」
フェンシング  「東京ビッグサイト」→千葉市「幕張メッセ」
テコンドー  「東京ビッグサイト」→千葉市→「幕張メッセ」

このほかにも自転車とサッカーの競技会場は未定だし、またまた競技会場を変更しそうな競技があるような気がする。

これでは、とてもじゃないが「コンパクトな五輪」ではない。あの「お・も・て・な・し」プレゼンテーションは「ま・や・か・し」でしかなかった。

こうしたなかで、組織委員会の武藤敏郎事務総長は競技会場が新設するものから既存のものになり「全体として約1千億円の節約になる」と言っている。そのことによって、浮いたお金は新国立競技場建設にまわせばと目論んでいるに違いない。

過去のオリンピックでも、競技会場が変更になることはよくあった。しかし、これほど変更されたことはあっただろうか。それにしても、こうした競技会場変更を見越したうえでプレゼンテーションを行い、プランB(裏プラン)まで考えていたとしたら、東京都オリンピック準備室およびそれを支えている大手広告代理店は相当なワルである。

日曜日, 6月 07, 2015

使用済みチケットはすぐポイするのだが

私はいわゆるコレクターではない。切手やコインの収集をしたことがない。野球カードやグリコのオマケといったものの収集もしたことがない。そのせいか、音楽会や芝居などのチケットは終わったあとに、帰宅したらゴミ箱にポイと捨ててしまう。

その昔は芝居のチケットなどは一流デザイナーによるかなり手の込んだものがあり、捨てるのに忍び難かった。しかし、昨今のチケットはほとんどが味気ない文字と座席番号だけのチケットで、終わったあとに手元にとっておくという気になれない。

しかし、4月に行ったポール・マッカートニーの東京ドーム公演チケットだけは、いまだにポイすることができない。それだけインパクトが強いコンサートだったのだろう。で、今、それは何処にあるかというと、机の上のアクリルマットの下に隠れている。(^_^;


火曜日, 6月 02, 2015

美食日記「ラ・ベル・エポック」(ホテル・オークラ)

誕生日祝の食事のためにホテル・オークラ別館12階にある「ラ・ベル・エポック」を訪問。かねてより行きたかったレストランである。ここには日本のフランス料理の礎を築いた小野正吉(ホテルオークラ初代総料理長)の伝統レシピが受け継がれ、この日は現在の料理長・山本克哉さんによるスペシャル・ディナーをいただいた。メニューは下記の通り。

・まずは食前のお愉しみを(アミューズ)(写真①)

・ノルウェー産サーモンのコンフィ(写真②)
 フヌイクリームと鶉のポーチドエッグ

・オマール海老の冷製コンソメ(写真③)
 雲丹風味のクリームとキャビアを添えて

・あいなめのポワレ オニオンフライとチョリソのせ(写真④)
 エマルジョンにしたジュを添えて

・シャラン鴨胸肉のロティ オレンジ添え(写真⑤)
 コクのあるジュのガストリック

・※フランス産熟成チーズ(写真⑥)
 (36ヶ月熟成のコンテ)

・アヴァンデセール(写真⑦)

・果物のジュビレ バニラアイスクリーム添え(写真⑧)

・※誕生日ケーキ(写真⑨)
(ショートケーキ)

・飲み物と小菓子(写真⑩)

最初に出てきたアミューズからして手が込んでいて美味しい。アスピックのなかにはいろいろな野菜やハムなどが散りばめられている。

 ②

前菜はノルウェー産サーモンのコンフィ。脂っぽさを少し残しつつも舌触りは爽やかで、その味は海の幸というか川の幸という感じ。加えて、添えてある赤いグレープフルーツと一緒に食べると酸味が加わり、また違った爽やかな味わい。それにても、鶉のポーチドエッグ、半熟卵というか落とし卵、いい味をアシストしている。

スープというかポタージュはオマール海老の冷製コンソメ。オークラ伝統のダブルコンソメと言われる濃厚にして深みのある味わい。まるで海の底に潜るような果てしない味わいが楽しめる。こんな冷製コンソメは食べたことがない。これだと雲丹もキャビアも本当に単なる添え物でしかないというぐらい美味しい。これを食べただけで、コース料理はまだ半ばにもかかわらず満足感がいっぱいになるほどだ。ブラボー!


メインの魚料理はあいなめのポワレ。上品な味というか格調が高い味わい。オニオンフライのサクサク感と混じりあい華麗なハーモニーを奏でる。単純にして複雑な料理だ。

メインの肉料理はシャラン鴨胸肉のロティ。一羽の胸肉を二人でいただくという豪華というかボリュームだ。肉はほどよく引き締まっていて歯応えも十分で、食感もジビエっぽく私好み。ガストリック(砂糖とお酢)のソースとの相性も抜群で、150gぐらいはあるお肉をペロリといってしまった。


アヴァンデセールとは軽いデザートという意味だが、出て来たのは軽いどころかアンビリーバブルなデザート。器なかにはマンゴ・プリン、ココナッツ・スープ、りんごのチップのフランボー、ココナッツのエスプーマ、チェリー、バラ、飴細工などがデコレーションされていて、これがなんで軽いデザートと思わんがり。チーフ・パティシエ渾身の一品なのかもしれない。同行者は「これだけをまた食べに来たい」と言うぐらいのハイテンションな喜びよう。それにしても、このデザートに名前はあるんだろうか。間違っても単なるアヴァンデセールではない。赤いバラが添えてあったから「灼熱の恋」とか「ジュテーム」とか言う名前なのだろうか・・・。


メインのデザートはベルエポック伝統の作り方による、テーブル席の前でリキュールに青い炎が灯って出来上がる白桃のジュビレ。アイスクリームと白桃、そしてリキュールの香りが混じり合い、とてもリッチな気分にさせてくれる。もちろん味もリッチだ。


小菓子はワゴンのなかから好きなだけ選ぶことができる。私は少なめに選んだが、相方はこれもこれもといっぱい。(笑)そして、誕生日祝のショートケーキはまるまる1個。生クリームもスポンジもどちらもふわふわ。そして甘さは控えめで左党の私でも唸る風味。ただ、さすがに1個は食べきれず半分はお持ち帰りに。そして、帰ってきて食べたらイチゴの美味しさにもビックリ。あまおう?紅ほっぺ?とよのか?それとも栃おとめ? これだけ素晴らしいバースディケーキをいただいたのは子供のとき以来である。ありがとうございます。


ベルエポックは日本のフランス料理の礎を築いたレストランであり、間違いなく最高峰のフレンチのひとつである。料理もサービスもそして雰囲気も非の打ち所がない。ところが、そんなベルエポックもオークラの改装に伴い、この6月をもって一旦閉鎖される。そして9月半ばより再開されるのだが、そのときは場所を移動することになり、味は変わることはないが、今のような雰囲気を楽しむことはできなくなってしまう。誠に残念でならない。そんな“ラスト”「ラ・ベル・エポック」で素晴らしい誕生日祝の食事をさせていただいたことに大変感謝している。Merci beaucoup.

ラ・ベル・エポックフレンチ / 神谷町駅六本木一丁目駅虎ノ門駅

夜総合点★★★★★ 5.0